1015 P&IDと3D整合性チェック機能

3Dモデル入力( Mrout )のEYEPID整合性チェック機能でEYEPIDで入力したP&IDデータとMroutで入力した3次元モデルの違いがないか確認することができます。

整合性チェックができるのは同一Lu内にあるP&IDデータと3次元モデルデータです。

対象モデルは機器、配管ライン、配管付属品・計装品です。

同一の判定基準は以下で行います。

機器 機番
配管ライン 流体記号-ラインNo.
配管付属品・計装品 タグNo.

機番、流体記号、タグNo.が未設定のもの、またラインNo.が0以下のものは判定対象外です。

整合性チェックができるのは3Dモデル入力( Mrout )だけでEYEPID(eyx)からはできません。

EYEPID(eyx)で作成したP&ID図面データがあればEYEPIDのライセンスがなくても整合性チェックは可能です。ただしP&ID図面の確認はできません。

旧Ver.のEYEPIDで作成したP&ID図面データは直接整合性チェックには使えません。一度V10 EYEPIDでプラント属性図面の取り込みをしてV10 EYEPIDのP&ID図面データに変換する必要があります。


チェック項目の一覧

チェック記号 チェック内容詳細 条件
PC10001 3Dにのみ存在する機器があります なし
PC10002 PIDにのみ存在する機器があります なし
PC10003 3Dにのみ存在するラインがあります なし
PC10004 PIDにのみ存在するラインがあります なし
PC10005 3Dにのみ存在する配管付属品・計装品があります なし
PC10006 PIDにのみ存在する配管付属品・計装品があります なし
PC20001 3Dのライン始点に接続がありません なし
PC20002 PIDのライン始点に接続がありません なし
PC20101 ライン始点接続タイプが3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致
PC20102 ライン始点サイズが3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致
PC20103 ライン始点クラスが3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致
PC20104 ライン始点接続先機番が3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致、始点が機器に接続
PC20105 ライン始点接続先ノズルNo.が3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致、始点が機器に接続
PC20106 ライン始点接続先母管が3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致、始点が配管ラインに接続
PC20107 ライン始点接続先母管サイズが3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致
PC20108 ライン始点接続先母管クラスが3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致
PC21001 3Dのライン終点に接続がありません なし
PC21002 PIDのライン終点に接続がありません なし
PC21101 ライン終点接続タイプが3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致
PC21102 ライン終点サイズが3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致
PC21103 ライン終点クラスが3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致
PC21104 ライン終点接続先機番が3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致、終点が機器に接続
PC21105 ライン終点接続先ノズルNo.が3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致、終点が機器に接続
PC21106 ライン終点接続先母管が3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致、終点が配管ラインに接続
PC21107 ライン終点接続先母管サイズが3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致
PC21108 ライン終点接続先母管クラスが3DとPIDで一致していません 流体記号-ラインNo.が一致、接続タイプが一致

操作方法

P&ID整合性チェックダイアログの表示

EYEPID(eyx)は閉じておいてください。

3Dモデル入力( Mrout )の「ツール」メニュー「EYEPID」「整合性チェック」を選択します。

Lu内にV10 EYEPIDで作成したP&ID図面データがないと「P&IDデータが見つかりません」と警告メッセージが現れます

IDデータがあれば3Dとの整合性チェックを実行し結果を「P&ID整合性チェック」ダイアログに表示します。

10-15_001.png

P&ID整合性チェックダイアログ

  • ①リスト

    P&IDと3Dの不一致内容を一覧表示します。

    各ヘッダをクリックするとその列をソートします。

    リストをダブルクリックすると3Dモデルにズームします。対応する3Dモデルがない場合はズームできません。

  • ②再読込

    P&IDデータを読み直し再度性チェックを行います。

  • ③PID確認

    選択したリストのP&IDモデルにズームします。対応するP&IDモデルがない場合はボタンがDisableとなります。

  • ④3D確認

    ダブルクリックすると3Dモデル入力(Mrout)の該当箇所を表示します。

  • ⑤Excel出力

    本リストをExcelに出力します。

  • ⑥閉じる

    ダイアログを閉じます。

今回は操作説明のみとします。

リストについて

列の説明

No.
記号
不一致の内容
タイプ
index番号
チェック項目一覧の「チェック記号」
チェック項目一覧の「不一致の内容」
機器/ライン/付属品/計装品のいずれか
Job区分(3D)
機番(3D)
タグNo.(3D)
流体(3D)
ラインNo.(3D)
ラインコメント(3D)
始点クラス(3D)
始点サイズ(3D)
始点機番(3D)
始点ノズルNo.(3D)
始点ライン(3D)
終点クラス(3D)
終点サイズ(3D)
終点機番(3D)
終点ノズルNo.(3D)
終点ライン(3D)
3DモデルのJob区分
3D機器の機番
3D配管付属品・計装品のタグNo.
3Dラインの流体記号
3DラインのラインNo.
3Dラインのラインコメント
3Dラインの始点クラス
3Dラインの始点サイズ
始点接続先が機器のとき、その3D機器の機番
始点接続先が機器のとき、その3D機器のノズルNo
始点接続先がラインのとき、その3Dラインの「流体-ラインNo.」
3Dラインの終点クラス
3Dラインの終点サイズ
終点接続先が機器のとき、その3D機器の機番
終点接続先が機器のとき、その3D機器のノズルNo.
終点接続先がラインのとき、その3Dラインの「流体-ラインNo.」
DWG#(PID)
Job区分(PID)
機番(PID)
タグNo.(PID)
流体(PID)
ラインNo.(PID)
ラインコメント(PID)
始点クラス(PID)
始点サイズ(PID)
始点機番(PID)
始点ノズルNo.(PID)
始点ライン(PID)
終点クラス(PID)
終点サイズ(PID)
終点機番(PID)
終点ノズルNo.(PID)
終点ライン(PID)
PIDのDWG#
PIDモデルのJob区分
PID機器の機番
PID配管付属品・計装品のタグNo.
PIDラインの流体記号
PIDラインのラインNo.
PIDラインのラインコメント
PIDラインの始点クラス
PIDラインの始点サイズ
始点接続先が機器のとき、そのPID機器の機番
始点接続先が機器のとき、そのPID機器のノズルNo.
始点接続先がラインのとき、そのPIDラインの「流体-ラインNo.」
PIDラインの終点クラス
PIDラインの終点サイズ
終点接続先が機器のとき、そのPID機器の機番
終点接続先が機器のとき、そのPID機器のノズルNo.
終点接続先がラインのとき、そのPIDラインの「流体-ラインNo.」

注意

「PID確認」ボタン注意事項

  • リストを選択し対応するPIDモデルがあればボタンが有効となります。なければ無効です。ボタン押下で対応するPIDモデルにズームします。
  • EYEPIDライセンスがないとPIDモデルにズームできません。以下の警告が表示されます。
  • 10-15_002.png