1101 概要
はじめに
本チュートリアルでは以下のP&IDシンボルの作成とシンボルのインポート方法について説明します。3Dで使用するシンボルは扱いません。
- 11-02. 逆止弁の形状変更(既存シンボルの修正)
- 11-03. ノズル(中サイズ可変ネック長)の作成(シンボルをコピーして修正)
- 11-04. ポンプの作成(新規シンボルの作成)
- 11-05. 他Luのシンボルのインポート
チュートリアルのTOPページの11 シンボル編集内の『Luデータ』に以下のLuが含まれます。
- j01 シンボル編集用Lu … ①
- j01 シンボル編集用Lu 完成版 … ②
- ①のLuをセットアップドライブ:¥EYECADフォルダ以下にコピーしてください。EYECADフォルダ以下にフォルダ名がj01で始まるものがある場合は名前を変更するか別のフォルダに移動してください。
- ②は本チュートリアルを完了すると作成されるLuデータで参考に収録しています。チュートリアルでは使用しません。
Luの起動方法については説明は省略します。ヘルプマニュアルEYEPIDVer.10の17 P&ID入出力 17-02 基本操作をご覧ください。
標準DBにはP&IDで使用するシンボルが網羅されています。標準DBのシンボルが会社もしくはプロジェクト標準のシンボルと異なる場合はジョブDBのシンボルでシンボルの形状を変更して使用してください。標準シンボルに該当するシンボルがない場合は新規に作成することも可能です。
以下でP&IDシンボルについて説明し、そのあとから実際のチュートリアルとなります。
P&IDシンボル
種類 | 登録数/可能数 | 説明 | |
---|---|---|---|
1 | 機器/機器付属品 | 204/300 | 機器本体とその機器つく付属品シンボル |
2 | 一般弁/配管付属品/機能シンボル/配管付属品アクセサリ | 195/198 | 配管ラインに挿入、接続する配管部品シンボル |
3 | 計装品/計装品アクセサリ | 154/298 | 配管/計装ラインに挿入、接続するシンボル |
4 | 特殊機器シンボル | 34/92 | ジョブ固有の機器 |
- 標準DBにはP&IDで一般的に使用するシンボルが登録されています。会社やプロジェクトで使用するシンボルが標準シンボルと異なる場合ジョブDBで修正してご使用ください。
- ジョブDBはLuを新規作成やJobverupすると自動的に標準DBのコピーが作成されます。シンボルの追加/変更はジョブDBで行います。
- ジョブDBで変更や作成したシンボルはそのLuでのみ使用可能です。他のLuでそれらのシンボルを使用するにはシンボルをインポートする必要があります。シンボルのインポート方法もこのチュートリアルで説明します。
- 「機器シンボル」は単独で配置できるシンボルで「機器付属品シンボル」は親となる機器に追加されるシンボルで単独で配置できないシンボルです。「機能シンボル」は既存のシンボルの形状の変更はできますが新規に作成追加することはできません。
- 「配管付属品アクセサリシンボル」と「計装品アクセサリシンボル」はそれぞれ「配管付属品シンボル」と「計装品シンボル」に追加されるシンボルで単独で配置できないシンボルです。
- 「特殊機器シンボル」は機能的には「機器シンボル」と全く同じ扱いとなります。「機器シンボル」は会社共通で使うもの、「特殊機器シンボル」はジョブで一時的に使用するものとして使い分けるのが一般的です。
シンボルファイル
種類 | ファイル | |
---|---|---|
1 | シンボル管理ファイル | AG(J)PSPR |
2 | 機器/機器付属品 | BG(J)FEQP |
3 | 一般弁/配管付属品 | BG(J)FPAC |
4 | 計装品 | BG(J)FINS |
5 | 特殊機器シンボル | JFEQSP |
- 各シンボルに対応するファイルとそれらを管理するファイルが標準DBとジョブDBにあります。BGファイル(AGPSPR.xml, BGFEQP, BGFPAC, BGFINS)はEYECADの標準DBファイルです。新しいVer.をインストールすると書き換わります。BJファイル(AJPSPR.xml BJFEQP, BJFPAC, BJFINS, JFEQSP)がLu内に保存されるジョブDBファイルです。
- 他Luのシンボルを使いたい場合必ず後述するシンボルのインポートを行ってください。ファイルを直接コピーするとシンボルが壊れる場合があります。
反転シンボル(一般弁/配管付属品/計装品)
鏡反転したとき左右非対称(シンボルの形状がY軸に対象でない)の場合、同時に反転シンボルを作成する必要があります。配管に挿入される配管部品(一般弁/配管付属品/計装品)で曲がりのあるシンボルも同時に反転シンボルを作成する必要があります。
例えば、逆止弁(2153)の反転シンボルが逆止弁(2103)となり、逆止弁(2103)の反転シンボルが逆止弁(2153)となります。

鏡反転コピーの貼り付けや流れ方向が決まっている部品は流れ方向を変更したときにシンボルは反転シンボルに変わります。
機器/機器付属品シンボルは反転シンボルはありません。鏡反転貼り付けのときパラメータが全て-1がかけられます。パラメータの定義が±が逆転したときに鏡反転する形状の定義となっています。
シンボルの説明は以上となります。次ページより実際のチュートリアルが始まります。