0903 詳細設定
選択には、配管サポート全体を選択する一次選択と、サポートエッジを選択する二次選択があります。選択の状態によって配管サポートに対して実行できる操作が異なります。サポートを単体で選択するとサポート詳細表示ウィンドウが表示されます。
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一次選択
サポートをモデリング画面上でヒットするか、一覧ウィンドウで選択を行うと、一次選択状態になります。一次選択では、サポート全体がピンク色で、接続配管が黄緑で表示されます。成長点(△)、参照点(+)、オリジン(×)の位置にはマーカーが表示されます。一次選択では複数のサポートや他のモデルも選択できます。
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二次選択
一次選択中のサポートのエッジをもう一度ヒットすると、選択したサポートエッジの二次選択状態となります。
選択したサポートエッジが赤色で表示され、移動点(◇)、参照点(+)、基準点(□)の位置にマーカーが表示されます。
二次選択で選択できるサポートエッジは1つのみです。複数選択はできません。
こちらの画面はわかりやすく表示するために対象の配管のみに絞って表示しています。
サポート詳細表示ウィンドウ


ツールバー
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拡大表示します。 |
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縮小表示します。 |
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指定した矩形領域全体が表示されるようにします。ボタンをクリックすると凹状態になります。凹状態のまま詳細表示上で表示したい領域をドラッグして囲みます。※キャンセルしたい場合はもう一度クリックします。 |
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サポート全体が表示されるようにします。 |
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指定した位置が中心になるように表示します。ボタンをクリックすると凹状態になります。凹状態のまま詳細表示上で中心に設定したい位置をピックします。※キャンセルしたい場合はもう一度クリックします。 |
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選択している物全体が表示されるようにします。※サポートが一次選択されている時には、全体表示と同じ動作になります。 |
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成長点(△)変更
先程、作成した、固定部:EYESUPT、エリア部:Tutorial、連番部:1001を一次選択してください。
△マークが成長ポイントとなります。[成長点(△)変更]をクリックすると成長点(△)が切り替わります。
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参照点(+)変更
+マークが参照点ポイントとなります。[参照点(+)変更]をクリックすると、参照点(+)が切り替わります。
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△+間距離
△から+間(詳細表示の黄色マーカ)距離を調整する場合に使います。画面が同じ状態になっているかを確認してください。確認後[△+間距離]をクリックしてください。長さが変更できます。
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部材間接続
部材間の接続形式を変更します。[部材間接続]をクリックで接続形式を選択します。「1002」を選択して、変更箇所(モデリング画面でもOK)をクリックすれば変更されます。
接続が変わりました。
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刃の向き変更
変更したい部分を選択後、[刃の向き変更]クリックで向きが切り替わります。
※刃の向きを変更した場合は部材間接続を見直してください。
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固定方式
[入力]をクリックすると、選択画面が表示されます。固定記号を選択し、配置位置(モデリング画面でもOK)をクリックします。
固定部品が追加されます。
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ファスナ
[入力]をクリックすると、選択画面が表示されます。ファスナを選択し、配置する配管をクリックします。ファスナ情報の設定が切り替わります。ファスナ解除も操作は同じです。ファスナが取り付く部材は自動で決まります。原則一番近い部材にとりつきます。
※ファスナを表示するにはモデルの表示を「シェーディング表示ファスナあり」
に切り替えてください。
※ファスナの材質は選択されたファスナで決まります。パイプと同じ材質にはなりません。UBGはSGPでUBG-SはSUSで登録しています。色々な材質を使いたい場合はファスナの追加が必要です。ご注意ください。
ファスナが意図しない部材に取り付いた場合、取り付けたい部材を二次選択して再度ファスナ入力することで取り付け部材を変更できます。
サポートにファスナ設定したところ縦振りの部材に取り付いてしまった例
ファスナを取り付けたい部材を二次選択(上図 赤)して再度「ファスナ入力」ボタンを押します。ファスナ選択ダイアログが現れるのでファスナを選択します。再度、配管(下図 緑)をクリックします。ファスナの取り付く部材が変更されます。
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基準線変更
[面垂直方向]をクリックすると、基準線の位置を切り替えられます。サポートを一次選択中は、サポート全体の基準線が切り替わります。サポートエッジ選択(二次選択)中は、選択中のエッジのみ基準線が切り替わります。
注意
面垂直方向が組図面編集出力( M3dv )で表現される寸法基準位置となります。ご注意ください。
[面水平方向]をクリックすると、基準線の位置を切り替えられます。変更部をクリックして、サポートエッジの基準線の位置を水平方向に切り替えます。
※サポート製作図の寸法の基準位置となります。
一次選択後の操作
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サポート成長
サポートの成長ダイアログ、および延長ガイドが表示されます。成長点(△)を切り替えるには[成長点(△)変更]ボタンで変更が可能です。成長の方法は配管成長と同じ様に合わせ、相対、絶対タブで座標を指定していきます。
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後退
選択(成長)中のサポートのエッジを成長点(△)側から1つ削除します。
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配管に沿って移動
距離設定ダイアログが表示され、配管サポートを移動できます。
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サポートスパン
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①基準サポートの選択
移動の基準となるサポートを選択します。サポートスパンダイアログが表示されている状態でモデリング画面上のサポートをクリックすると、そのサポートが基準サポートとなり、処理を継続できます。ダイアログの[OK]ボタンがグレイアウトされているままでは操作できません。
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②サポートスパンの設定
サポートスパンダイアログで、基準のサポートとの間隔を指定し、[OK]ボタンクリックで選択中のサポートを移動します。 [キャンセル]ボタンクリックで処理を中断し、サポートスパンを終了できます。
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全部裏返し
選択されたサポートの全部材を対象として、刃の向きを反転します。
※刃の向きを変更した場合は部材間接続を見直してください。
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配管中心回転
サポートと配管との接点を中心にサポートを180°回転します。接続している配管が複数の場合、右クリックで[配管中心回転]を選択すると、対象配管の選択ダイアログが表示されます。回転の中心となる配管を選択し、[OK]ボタンクリックで回転します。[キャンセル]ボタンクリックで処理を中断し、配管中心回転を終了します。
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追従無し
[追従無し]を選択すると、配管を移動しても追従しません。
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全部材変更
全ての部材を一括変更します。
二次選択後の操作
新たなスタイルを追加できます。サポートスタイル選択ダイアログが表示されます。[スタイル追加]では、ダイアログで基準点(□)からの距離を指定して追加する方法と、画面をクリックして追加する方法があります。


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スタイル追加 例(二次選択後サポート詳細画面右クリック操作)
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スタイル追加(基準点(□)からの距離指定で追加) 図1参照
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スタイル追加(画面をピックして追加) 図2参照
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部材変更(二次選択後サポート詳細画面右クリック操作)
選択した部材を変更できます。
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角度変更例(二次選択後サポート詳細画面右クリック操作)
[角度変更]では、基準点の角度を設定します。
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面取り例(二次選択後サポート詳細画面右クリック操作)
[面取り]は、基準点(□)の面取り方法を設定します。
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張り出し長さ例(二次選択後サポート詳細画面右クリック操作)
[張り出し長さ]では、基準点の張り出し長さを設定します。
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背合わせ(二次選択後サポート詳細画面右クリック操作)
サポートエッジを背合わせで入力します。
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等間隔振分け(二次選択後サポート詳細画面右クリック操作)
接続している配管からエッジの両端までの間隔を等しく設定します。
モデリングの説明は終わりです。
これまで学んだ事を使って、EYESUPTサンプル図の配管サポートを作成してください。